Vibram(ビブラム)ファイブフィンガーズのレビュー

Vibram(ビブラム)ファイブフィンガーズレビュー

ベアフットシューズの代表ともいえる、Vibram FiveFingers(ビブラム ファイブフィンガーズ)。

価格にこだわらず最高のベアフットシューズを求めるなら、ファイブフィンガーズを購入しておけば間違いありません

Vibram FiveFingersは、ランニング向けだけでも5シリーズ、トレーニング向けも含めると8シリーズ、さらにそれぞれにバージョンがあり、全ては紹介しきれないので、ランニングから室内まで、オールマイティに使えるV-Trainをメインに解説します。

Vibram FiveFingersは元々ヨット向けに作られたシューズなので、Classicなど、走りに適していないタイプもあります。購入の際はV-Trainか、V-Runを選びましょう。

V-Trainはスポーツ全般、V-Runはランニング向けに作られており、10種類以上あるシリーズのなかでも、この2足は非常によく似た構成になっています。

*レビュー作成時のシューズは販売終了しているため、レビュー画像とイメージ画像でシューズのデザインが異なります。

裸足のように曲がる柔らかさ

裸足感覚シューズの代表格であるVibram(ビブラム)ファイブフィンガーズ。

その期待を裏切らない完成度です。

足に沿って曲がる

足に沿って曲がるようラグが刻まれている

ソールが柔らかいのはもちろん、足の形状に沿って曲がるようにラグが刻まれています。

屈曲部は非常に薄く、ほとんど抵抗なく曲げることができます。

さらに、アッパーの生地が薄くて伸縮性があるため、前足部の曲がりやすさは他のシューズとは比べ物になりません。

指を上げるとこの柔らかさがよくわかります。

指を上げると、靴底まで一緒に、軽く上がってきます。指を上げる際の抵抗がほとんど感じられません。

短距離走では足裏の腱を緊張させるために指を上げて接地しますが、この動作の確認がすごくわかりやすいです。

地面のキック時、足の屈曲にピッタリと沿うように曲がります。
まるで靴下のような自由度の高さです。

足指を握るように下に曲げた場合は、シューズは曲がりません。ここは通常のシューズと同様です。

ゴムなどの伸縮素材は伸ばすことはできても、縮めることはできませんし、アウトソール配置されたグリップを強くするためのパーツが干渉するためです。

ただ、走る場合は指を握ることはないので、これは問題になりません。

また、前足底(指の付け根)より後ろは関節がなく曲がらない部分なので、シューズも曲がりにくくできています。

5本指の安定感

指を自由に開くことができるので、左右への体重移動の際などは抜群の安定感があります。

左右に素早く体を切り替えた時、親指や小指でしっかりと地面をとらえる感触があります。

実際、5本指靴下を使った研究では通常の靴下よりも安定が高かったという研究結果があります。

ただ、短距離、長距離を走る上ではこの安定性を活かす場面はありません。

この安定性の高さは、急な方向転換やぐらつくような場面において役に立つものです。トレイルランのような山道を走る場合は有利になるかもしれません。

抜群のホールド性能-伸縮性アッパーが足にぴったりフィット

アッパーの生地は非常に薄く、伸縮性があります。

靴下のように足にぴったりとフィットします。

全力で走っても足とアッパーに隙間ができることがないので、全くぶれません。

(かかと)には硬い芯が入っているため、接地時のキック時の力をぶれることなく受け止めてくれます。また、生地が厚く(かかと)を包むので隙間もありません。

伸縮性のアッパー、ぶれずに力を受け止めてくれる(かかと)のおかげで、フィット感・ホールド感は非常に良いです。

ピッタリを足にフィットし、スプリントであっても全くぶれを感じることがありません。

シューレースは交換をおすすめ

機能性は文句なし

ゴム製シューレースは交換推奨。写真はV-Run。

シューレース(靴紐)は交換をおすすめします。ビブラムファイブフィンガーズの最近のシリーズはシューレースがゴム製になりました。

ゴム製のシューレースではホールドが弱いです。歩く程度なら問題ありませんが、走った時の強い力はゴムでは受け止めきれず、接地のたびにゴムが伸びてホールドが甘くなります。

V-Trainシリーズは固定ベルトを併用するタイプなのでゴムが伸びてもホールドできますが、それでも前足部はフィットが甘くなるので通常のシューレースへの交換をおすすめします。

屈曲性が強いグリップを生む

V-TrainやV-Runのアウトソールは若干厚みがあり、滑り止めの凹凸(ラグ)がしっかり作られており、グリップ力は強いです。若干厚みがあるといっても、他のファイブフィンガーズシリーズと比べてで(ファイブフィンガーズで最も薄いタイプは靴底3.5mm+インソールなし!)、4mmアウトソールは十分に薄いです。

アウトソール

各部にラグが配置され、グリップは強い

頑丈な素材で、そう簡単に壊れることはありません。フルマラソンにも十分耐えられます。
靴底がすぐにすり減るようなら走り方に問題ありです。

素材や、ラグの形状はもちろんですが、屈曲性の高さもグリップに寄与しています。

良く曲がるので裸足のように、足が部分的に地面に触れていき、接地面積は最小限に抑えられます。

重さが同じなら接地面積が小さいほうが圧力は高くなるので、接地面積が小さいほうが、地面に触れている部分にかかる力が強くなり、滑りにくくなります。

5本指のデメリット

5本指にも欠点はあります。

まず、指が広げられること。指の間の布の幅からどうしても自然体でいる時より若干指の間隔は広くなります。

自由に閉じたり開いたりできますので、動作に問題をきたすほどではありませんが、慣れるまでは違和感があるかもしれません。

特にベアフットランに不慣れな人は指が広がりにくくなっていますので、入浴時などに、足の指の間に手の指を入れてしっかり指の間隔を広げておきましょう。

この指の間隔を広げるストレッチは指の正常な機能を取り戻すためにも有効なので、シューズに関わらずおすすめします。

不便さもデメリットです。

ファイブフィンガーズは基本的には裸足ではくものです。裸足ではくと中が汚れやすいので、こまめに洗う必要があります。

ソックスを使うなら5本指ソックスが必要なので、持っていない人は新たに購入する必要があります。5本指ソックスをはくと、ソックスの生地の厚み分さらに指の間隔が広くなるので、個人的には裸足のほうがおすすめです。

日常使いもデザイン的にはためらうものがありますね。

機能性は文句なし、問題は使いやすさと価格

機能性は文句なし

各部にラグが配置され、グリップは強い

裸足感覚、グリップ、フィット感、どれも文句なし。ホールド性もシューレースを交換すれば問題ありません。

5本指に不便さを感じないなら非常に素晴らしいシューズです。

価格は高いです。

10種類以上あるファイブフィンガーズの中でもランナー、スプリンターにおすすめなのはV-Run、V-Trainですが、この2つはどちらも約2万円と高価です。

高性能ベアフットシューズであるベイパーグローブがその半額、1万円程度で買えるので、割高感は否めません。

価格と性能のバランスを求めるならベイパーグローブのほうがおすすめです。

金額にこだわらず最高の物を求めるならビブラムファイブフィンガーズで決まりでしょう。
5本の指が自由に動かせる快適さは他のシューズでは体験できません。

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